Introduction
「君、私の助手になってよ」
巻き込まれ体質の少年・君塚君彦は、
上空一万メートルを飛ぶ飛行機の中、
《世界の敵》と戦う《名探偵》の
少女・シエスタの助手となった。
それから二人は、
三年にもわたって世界中を飛び回り、
目も眩むような冒険劇を繰り広げ、
そして激闘の果てに――死に別れた。
シエスタの死から一年。
一人生き残ってしまった君塚の元に、
依頼人を名乗る少女・夏凪渚が現れる。
彼女の依頼を受けて再び助手となった君塚は、
やがて《名探偵》の死の真相に辿り着いた――。
しかし、その真相に触れて、
君塚たちは知っていく。
完全無欠の名探偵が犯したミスを。
《名探偵》の遺志を継ぐことの真の意味を。
探偵はもう、死んでいる。
死の真相も明かされた。
でも、エピローグにはまだ早い。
